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ピレネーデスマン

和名 : ピレネーデスマン
学名 : Galemys pyrenaicus
分類 : トガリネズミ目モグラ科
分布地域 : フランス、スペイン、ポルトガル
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長12cm~16cm、尾長11cm~16cm、体重35g~80g。
体毛は上部が赤茶色、下部は灰色。
生態

標高300m~1200mの流れの速い川に棲息している、泳ぎが得意でとても速く泳ぐ事ができる。
日中は巣穴で眠り夜になると餌を探しに行く、食物は水中で探して獲物を捕まえると陸上まで運び捕食する。
食物は、昆虫、幼虫、甲殻類、魚類、小型げっ歯類を食べる。

ピレネーデスマンは通常ツガイで暮らし、オスとメスの縄張りを重ねて暮らしている、縄張りのマーキングは尾腺から出る分泌液によってされる。
繁殖は最高で年3回行われる、約30日の妊娠期間を経て1頭~5頭の子供を生む、子供は約1ヶ月で離乳して、2年で性成熟する。
寿命は3年~4年。
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状況

最大の脅威である水質汚染の他に、アメリカミンクによる捕食、開発による棲息地の分断化、獲物の競合によって猟師に駆除される事が脅威となっている。
棲息地の一部は保護区となっている、正確な個体数は不明だが減少している事は間違いないという。
棲息している保護区

スペイン
・アストゥリアス州
ソミエド自然公園(Somiedo Natural Park)
・カタルーニャ州
アイグエストルテス・サン・マウリシ湖国立公園(Aigüestortes i Estany de Sant Maurici National Park)
・アラゴン州
オルデサ・イ・モンテ・ペルディド国立公園(Ordesa y Monte Perdido National Park)
フランス
・オート=ピレネー県、ピレネー=アトランティック県
ピレネー国立公園(Pyrénées National Park)
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