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スナメリ

和名 : スナメリ
学名 : Neophocaena phocaenoides
分類 : クジラ目ネズミイルカ科
分布地域 : アジアの沿岸海域、特に朝鮮半島、インド、中国、インドネシア、バングラデシュ、日本の沿岸に多く棲息している
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長155cm~200cm、体重30kg~90kg。
体毛は灰色か灰黒色。
生態


沿岸や河口の浅瀬に棲息していて、水深50m以上には潜らない。
中国の沿岸では3頭~6頭の群れが多いが、日本近海では1頭~13頭までの群れを見る事が出来る。
群れの半数は単独個体である事から社会構造は発達していないとされる。
食性は、魚類、甲殻類、頭足類を多く食べるが、生息環境によって食べられる物を食べて暮らしており、河口などに棲む個体は植物も食べている。
繁殖は春から初夏にかけて行われ、10ヶ月~11ヶ月の妊娠期間を経て1頭の子供を産む、生まれたばかりのスナメリは体長72cm~84cm程。
6ヶ月~15ヶ月で離乳をして、性成熟はオスが6年~9年、メスが4年~6年程とされる。寿命は25年前後。
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状況

日本や中国では商業目的の狩猟が大きな脅威だったが今は禁止されており、現在では漁業による混獲が最大の脅威となっている、浅瀬に生息していることから定置網やトロール網に引っかかり溺死する事故が多発している。
また、水質汚染によって汚染物質が体内に蓄積しており生理障害が発生している個体が増加している可能性もある。
スナメリの正確な個体数は解っていないが過去50年で少なくとも30%は減少していると推定されている。
棲息している保護区

不明
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