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アラビアオリックス

和名 : アラビアオリックス
学名 : Oryx leucoryx
分類 : ウシ目ウシ科
分布地域 : オマーン
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長150cm~180cm、角長38cm~70cm、体重65kg~70kg。
体毛は全体的に白い、四肢は灰褐色、顔の斑と尻尾の先が暗褐色。
角はまっすぐだが僅かに後ろに反れている。
生態


砂漠地帯の小石や岩の多い草原や疎林に棲息する。
老いたオスをリーダーとする8頭~20頭の群れを形成して行動している。
食物は果実、根、茎、草などを食べる、水は全く飲まず植物に含まれる水分のみで生存できる。
繁殖期になるとオスは角で争ってメスを奪い合う、妊娠期間は8ヵ月で1頭の子供を生む、子供は4ヵ月半で離乳をして2年半ほどで性成熟する。
寿命は約20年。
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状況

かつては中東全域に棲息していたが19世紀になり自動車と銃器による狩猟が始まり急激に減少した。
現地の人間は食用や薬用とする為に狩猟し、ハンターは立派な角をハンティングトロフィーとする為に狩猟した、1950年代になり残り100頭程まで減少しても狩猟は終わらず、1970年代にとうとう野生個体は絶滅した。
しかし、1962年に飼育下で繁殖させた個体を野性に戻すという計画が始まっており1980年から野生に再導入されている、この計画は成功したかに見えたが野生に戻された個体が再び密猟にあっており個体数は思うように増えていない。
約2000頭程が生存している。
棲息している保護区

オマーン
・ウスタ地方
アラビアオリックスの保護区(Arabian Oryx Sanctuary)
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