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ヒクイドリ

和名 : ヒクイドリ
学名 : Casuarius casuarius
分類 : ダチョウ目ヒクイドリ科
分布地域 : ニューギニア島、アルー諸島、セラム島、オーストラリア北東部
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長127cm~170cm、体高190cm。
体重はメスは約58kg、オスは29kg~34kg。
体毛は黒、首から上に毛がなく青い皮膚が露出している、頭部に大きな角質突起がある。
雛鳥は頭部や首にも体毛があり全体が黄色と黒の縞模様になっている。
生態

低地の熱帯雨林やマングローブ林に棲息している。
ツガイや単独で行動することが多く、地面に落ちている果実や、頭部の角質突起をシャベルのように使って昆虫を探して食べる。

危機が迫ると時速50kmで走って逃げ出す、雛鳥を狙われたり逃げ場のない時は太い足の先に着いた長さ10cmにもなる爪を使い攻撃してくる、この蹴りは非常に強力でこれまでに何人もの人間が殺されている。
繁殖は6月~10月に行われる、オスが地面に作った巣に3個~8個の卵を産む、ツガイとなる期間は数週間程で、卵を産んだ後ツガイを解消してメスは別の相手を見つける、オスは約2ヶ月間抱卵して雛鳥が成長するまでの9ヶ月間世話をする。
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状況

ニューギニア島の先住民にとって重要な食料であるため強い狩猟圧に苦しめられている。
現在はヒクイドリの棲息地の大部分は保護区となり狩猟も禁止されているが密猟はなくなっていない、その他にも交通事故や野生動物による卵やひな鳥の捕食、森林伐採も大きな脅威として存在する。
個体数は1万羽~2万羽と推定され、過去半世紀で急激に減少している。
棲息している保護区

インドネシア
・パプア州
ロレンツ国立公園(Lorentz National Park)
オーストラリア
・クイーンズランド州
(ウェイパ)
ジャーディン・リバー国立公園(Jardine River National Park)
(タウンズビル)
パルマ・レンジ国立公園( Paluma Range National Park)
(タリー)
エドマンド・ケネディ国立公園(Edmund Kennedy National Park)
(デインツリー)
デインツリー国立公園(Daintree National Park)
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