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トリスタンバン

和名 : トリスタンバン
学名 : Gallinula nesiotis
分類 : ツル目クイナ科
分布地域 : イギリス(ゴフ島、トリスタン・ダ・クーニャ島)
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長約25cm。
体毛は全体的に黒く、尾や翼の下部が一部白くなっている、くちばしは赤く先端が黄色。
生態

草原や湿地に棲息している。
翼が小さく飛ぶ事は出来ない。
食物は種子や昆虫の他にフルマカモメの腐肉なども食べる。
繁殖期は9月~3月で10月~12月が最も活発になる。
草むらの中に巣を作り、2個~5個の卵を産む、抱卵期間は約3週間。
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状況

ネズミやノブタによる捕食や島民による偶発的な狩猟は依然として脅威になっているが、1970年代にはネコを一掃するなど保護政策が上手行っており、現在の個体数は増加傾向にある。
19世紀までトリスタン・ダ・クーニャ島に棲息していた亜種は、人による狩猟や、外来種のブタ、ネコ、ネズミによる捕食、棲息地の破壊などが重なり1861年にイギリスの送られた1羽を最後に絶滅している、確証は無いものの1873年にも目撃情報はあるが、どちらにしても19世紀の終わりまでには絶滅したと考えられる、現在トリスタン・ダ・クーニャ島に棲息しているトリスタンバンはゴフ島から導入された個体である。
個体数はゴフ島とトリスタン・ダ・クーニャ島を合わせて1万4000羽程と推定されている。
棲息している保護区

イギリス
・ゴフ島
ゴフ島とイナクセシブル島(Gough and Inaccessible Islands)
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