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オオワシ

和名 : オオワシ
学名 : Haliaeetus pelagicus
分類 : タカ目タカ科
分布地域 : 朝鮮半島、中国、ロシア東部、千島列島、北海道
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長85cm~105cm、翼幅195cm~250cm、体重5kg~9kg。
体毛は額、肩、もも、尾が白色で、それ以外は黒褐色、クチバシは黄色。
生態

海岸、湖、河川の近くに棲息している。
食物は主に魚類で特に鮭を好んで食べる、鮭が不足する時期には哺乳類や甲殻類も捕食する。
獲物は飛び回って探す事はせず、高い場所に止まって獲物が近づいてくるのを待つ。

繁殖は4月~9月頃で地上15m~20mの高い木の上や崖に直径が最大250cmの巨大な巣を作る、メスは通常2個の卵を産み、38日~45日抱卵を行う、生まれた雛鳥は約70日で巣立つ。
一夫一婦制で2年に一度しか繁殖を行わず、雛は通常1羽だけしか育たない。
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状況

森林伐採によって営巣出来るような背の高い木が失われている事や、漁業者の乱獲、石油施設建設によって餌となる魚が減少している事が脅威となっている。
魚が減少するとオオワシは餌を求めて内陸部に行動範囲を広げてくる、内陸では猟師が撃ち殺したシカの死体が捨ててあるが、それを食べたオオワシは銃弾まで飲み込んでしまう場合があり鉛中毒も深刻な問題になっている。
個体数は5000羽以下と推定されている。
棲息している保護区

ロシア
・カムチャツカ地方
クロノツキー自然保護区(Kronotsky Nature Reserve)
日本
・北海道
知床国立公園
風蓮湖鳥獣保護区
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