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スペインカタシロワシ

和名 : スペインカタシロワシ
学名 : Aquila adalberti
分類 : タカ目タカ科
分布地域 : イベリア半島
IUCNレッドリストカテゴリー(ver.3.1) : 絶滅危惧II類(VU)
形態

体長78cm~83cm、翼幅190cm~220cm、体重2.5kg~3.5kg。
体毛は全体的に暗褐色で、尾は灰色、肩が白くなっている。
生態

山地の森林、平原や砂丘などに棲息している。
開けた草原で狩りを行い、主にアナウサギを食べる、他にはハトやカラス、小型哺乳類や昆虫も食べる。
繁殖は高い木を上に巣を作り、2個~5個の卵を産む、抱卵期間は約43日で、生まれた雛鳥は65日~78日で巣立っていくが約4ヶ月は親鳥に給餌される。
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状況

棲息地の縮小や主食となるアナウサギの減少、意図的または偶発的な毒餌による中毒死、送電線への接触事故などが脅威になっている。
以前はモロッコにも棲息していたが1960年代には世界中でツガイ30組まで減少しており多くの地域で絶滅している。
保護政策としては、スペインカタシロワシは2個~5個の卵を産むが早く生まれた雛鳥は遅く生まれた雛を殺してしまう傾向があるため、3個目~5個目の卵を雛鳥が1羽しかいない巣に移す事で雛鳥の生存率を上昇させる事に成功している。
こうした努力の結果1994年にツガイは148組になり、2010年にはスペインで279組、ポルトガルで3組が確認されている。
棲息している保護区

スペイン
・ウエルバ県、セビリャ県、カディス県
ドニャーナ国立公園(Doñana National Park)
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